いつか、匿名の優しさを誰かに
この時期になると、塀やベンチなどの上に片方だけの手袋を時々見かけますよね。
落としてしまった人が、少しでも見つけやすいように。
そして地面に落ちたまま汚れてしまわないようにとの、どなたかの温かい配慮を感じます。
私も一度近所で落としてしまった手袋を、翌日落とした辺りの少し高台の花壇で見つけて、見知らぬ人の親切に感動したことがあります。
拾ってくれた人にとっては些細なことかもしれないけど、匿名で見返りを期待しない優しさを持つ人がご近所にいるんだと思うだけで、なんだか心が温かくなります。
私もその恩恵を受けた一人として、いずれ見知らぬ誰かに『匿名の優しさ』を手渡せる、そんな人間になりたいものです。